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イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM東京)―アートを通して在住外国人の声を届ける

2020年08月03日

「イミグレーション・ミュージアム・東京(IMM)」は、レンガやモルタルで作られた美術館ではありません。東京都足立区を拠点としたプロジェクトで、在日外国人の暮らしに関する芸術や文化の展覧会や講座を定期的に開催しています。これまでに美術や写真、ダンス、ビデオ、オーラル・ヒストリー(口述史)などの作品を公開してきました。

IMMを率いるのは、ディレクターで美術家の岩井成昭さん。彼はIMMの仕事に加え、秋田公立美術大学の教授でもあります。IMMという名前の由来について尋ねると、「名前を聞くと大抵の人は首を傾げますが、まさにその反応を期待して名づけました。」と話してくれました。アジアやヨーロッパ、そしてオーストラリアを旅してきた岩井さんは、多文化主義について深く興味を持ち、どのようにしたら社会の中で多文化主義が認められ、持続するかに思いを巡らせるようになりました。こうしたことから岩井さんは日本帰国後も自然と、多文化主義が日本にも浸透するよう、貢献できる方法を模索するようになったのです。

岩井成昭さん(右)と「ニッポン複雑紀行」編集長の望月優大 (中)。2019年度開催「多文化社会におけるアートのチカラ」の様子

岩井さんは次のように語ります。「移民を受入れて発展した国々の多くに、すでに移民美術館のようなものがありますが、日本にはそういった公設の美術館がないことに気がつきました。そのため、あえてイミグレーション・ミュージアム・東京という名前を付け、人々が考えるきっかけにしたいと思ったのです。それは、例えば、ある美術館がイミグレーション・ミュージアムと銘打って企画をするよりも、大きなインパクトがあるはずです。名前が人々の注意を惹きつけます。少し皮肉な感じがするかもしれませんね。」

日本には登録されているだけで290万人以上の在日外国人がいますが、いまだに多くの日本人が、日本にいる外国人は観光客か短期滞在者だと思う傾向があると岩井さんは指摘します。つまり私たちが直面しているのは「多文化共生」ではなく、未だ「国際交流」の段階にあるのだということです。彼はIMMが、人々の考え方や新しいつながりを生み出す方法を変えるための促進剤になると考えています。

IMMは、今年で10周年を迎えます。東京郊外の小金井市で生まれたIMMは、運営母体の所在地として3年間ほど小金井市に拠点を置いた後、2013年に足立区へと移動しました。その後7年間、IMMは「アーツカウンシル東京」や足立区など5者が主催する「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」の一環として運営されています。アーツカウンシル東京は東京都内の各地で、さまざまな芸術的・文化的な取り組みをしている統括組織です。

足立区に拠点を移したのは、岩井さんのルーツに関係があるのかを尋ねてみると、岩井さんは笑顔で次のよう答えてくれました。「いいえ。私は千代田区の出身です!足立区へと拠点を移した理由は、信頼できる組織からお誘いを受けたこと、そして資金にも関係しています。資金がなくては何もできませんからね。しかし足立区は、在住外国人が東京都内で3番目に多い区です。ここにはフィリピン人や中国人、ネパール人など、さまざまなコミュニティーがあります。」

音まち企画「Memorial Rebirth 千住」写真=Ryohei Tomita

足立区とのつながりとして他に挙げられる点は、東京藝術大学の千住キャンパスがあることです。東京藝術大学は現在のIMMを主催する一組織であり、岩井さんの母校でもあります。さらに、岩井さんが非常勤講師として教鞭をとっている大学でもあるのです。

現在の新型コロナウイルス感染症の感染拡大による旅行の制限は、IMMの活動のみならず、海外からの留学生にも影響を及ぼしました。しかしながら、東京藝術大学の留学生はスタッフとして、あるいはボランティアとして、IMMに積極的に関わり、協力してくれています。留学生は、IMM と東京の外国人コミュニティーをつなげ、コミュニケーションを促進する重要な役割を果たすことができると、岩井さんは話します。

IMMのプロジェクトでは、全ての関係者同士が自身の経験を共有し、お互いに学び合うことができます。そしてプロジェクトは、日本人と在住外国人が同じように共鳴できるようデザインされています。「私たちは、深刻な議題について深堀りすることをためらいません。それは必ずしも簡単ではないかもしれませんが、大切なことです。」岩井さんは、このように語ってくれました。

岩井さんは、オーラル・ヒストリーの重要性が増していると感じています。彼は、日常の暮らしや個人の経験談を聞くことに大きな価値があると信じているのです。「私たちは、一般の人々、特に接する機会の少ない人々の意見を通じて多くのことを学ぶことができるのです。」と岩井さんは話してくれました。

2016年度「マキララ」写真=Ryohei Tomita

その一例として、2016年から2年間行われたプロジェクト「Makilala(マキララ)」について話してくれました。「Makilala(マキララ)」という単語は、タガログ語で「知り合う」という意味です。この展示は、足立区に住むフィリピン人にインタビューをしたビデオインスタレーションと、小グループでのワークショップという構成でした。最も盛り上がったのは、フィリピンの伝統的な食べ物と音楽、そしてダンスが催されたパーティーでした。

2016年度「フィリパピポ!!」写真=Ryohei Tomita

「私たちのプロジェクトに決まった形はありません。ケース・バイ・ケースで進めています。」と岩井さん。メンバーは全員、他の仕事をしながらIMMの仕事もやりくりしています。岩井さん自身も、必要に応じて拠点である秋田と東京を行き来しています。

仲町の家

期間限定のイベントとして行われるプロジェクトや展覧会は、東京藝術大学のキャンパスや、空き店舗、教会など、さまざまな場所で開催されます。このようにさまざまな場所で開催することは柔軟性を生みだすとともに、調和主義的な要素を持つIMMの「コミュニティーの一端」としての活動にも合致するのだと、岩井さんは指摘します。

その一方で、将来、IMMが常設スペースを持つことはメリットがあることも確かです。「最終的にはIMMが何らかの形で常設展のような形をとり、日本に住む外国籍の人々の暮らしを系統立てて紹介し、尊重できるようになったらうれしい。」と、岩井さんは話します。

2019年度には大きな展示企画はありませんでした。というのも、IMMが10周年を迎える2020年に開催する大きなプロジェクトに向けて、調査やレクチャーを重ねていたからです。残念ながら、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、延期せざるを得ませんでしたが、プロジェクトは社会状況を注視しながら鋭意進行中です。

2020年度に開催予定である企画は「美術館・わたしたちはみえている-日本に暮らす海外ルーツの人びと」で、主に3部門で構成されます。一つは、外国にルーツを持つ人々の作品を展示する「公募展」です。現在、全ての作品をオンラインで見ることができます。二つ目は、幅広い分野から迎えたプロのゲストアーティストによるマルチメディアの展示。最後は、日本全国から集められた、アートや文化を介して活動するNPO団体や国際的なコミュニティーについての展覧会です。なかには一般の人が参加する機会のあるイベントも予定しています。

岩井さんが望むことは、これらのアーティストやグループによって、在住外国人への認知が広がり、これまで話してきたような日本で暮らす外国にルーツを持つ人々について考える機会が増えることです。「国内におけるこのような活動は、多くが草の根的な市民団体によるもの。彼らは多くの素晴らしい活動を続けています。ぜひ、それらを見て、知って下さい!」

最新のプロジェクトに関する情報:http://immigration-museum-tokyo.com

公募作品を見る:http://immigration-museum-tokyo.com/2020/opencall/

IMMでプログラムメンバーとして活動したい方はこちら:http://aaa-senju.com/contact

 

この記事は、橘高ルイーズ・ジョージが執筆しました。

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